綿帽子の手帖 ~別館~

頼む!頼むから槇原敬之のこの神曲たちを聴いてくれっ!!

#97 Theme Song

何と本日7月最終日でございます。
早いものです。
ただ、今日も今日とて槇原敬之氏の世界を愛でるのです。
 
この世の中に、マキハラ先生を好きな人が…
えーと、まぁ、仮に518億人くらいいるとします。爆
(世界総人口とのズレがありますが流してください●)
 
その518億人が「あぁ、今日もマキハラ先生は元気かなぁ?」と思いながら歌を聴くわけですよ。
まぁファンでなくとも、どこかでマキハラ先生の歌が流れてくるとします。
「あ?これは…これは、何だっけ?あのまた捕まった人の歌…え?いい曲すぎんか?」
などと、この世界のあらゆるところで、
 
今日も槇原敬之の足跡を残していくわけです。。。
 
それってスゴイことだなぁ、とふと我に返り思うわけです。
今オリンピックも開催中ですので、
海外からの人々がふと槇原敬之氏の音楽に触れる可能性も0%ではないわけです。
 
「おーまいごっと!何なの?このクールな曲は!!」
 
的な感じで、ハマっていくきっかけにもなりかねません。
マキハラ先生がこれまで残してきてきた名曲達は、
今後もずっと色褪せることなく人々の心に何かを残すはずなのです。
そう考えると、本当にワクワクしますし、妄想がどんどん広がるわけです。
まぁ、マキハラ先生は「名曲しか作れない」人なので、今はちょっとアレ●ですけども、
そして今後もどうなるかは分からないですが、とりあえず生存確認させてほしいものですね。
 
明日から8月で、まだだまだ暑いのは変わりないのですが、
7月と8月で何だかガラっと雰囲気変わりますよね。これは何なんでしょうね?
まぁ「THE 日本の夏」という感じでお盆もあり、、、
お盆前後の日本の雰囲気が本当にたまらなく好きですねぇ。
ちなみに私は8月中旬に1週間ほど夏休みをいただく予定ですので、
8月はほぼ働いていないに等しい人間になりそうです●苦笑
 
そんなわけで、この前置きも何とかせねば、と毎回思ってはいるのですが。
本日の1曲、「槇原敬之のこの曲を聴いてくれ」、97曲まできました。
 
※だいぶ曲数稼げてきているので、
近々ブログの表紙を作ろうと思っております。
(というか、「ブログの表紙が作れるらしい」というのを最近知ったばかり)
17年もこのエキサイトブログにお世話になっておりますが知るのが遅すぎました●爆
 
 
 
 
 
『Theme Song』
 作詞作曲編曲:槇原敬之
 
 
 
2012年12月19日発売の19枚目のアルバム「Dawn Over the Clover Field」に収録。
このアルバムの1曲目を飾っております。
仮名表記すると「テーマソング」です(英語が苦手なもので、同様の方々にも分かりやすいようにです^^)
このアルバムからは3曲目の選出となりますが、
今までの2曲はシングルだったもので、実質初の選曲と言っても過言ではないです。
 
さっきのブログの表紙じゃないですけども、
アルバムと収録曲一覧から、その曲の解説へ飛べるようにしようと思って作っています。
もう、これまでの96曲を改めてみてみると、まぁ過去のアルバムが多いこと多いこと。
必然的に私自身がよく聴いていたのが丸わかりな結果となっております。
 
この19枚目「Dawn Over the Clover Field」、、、
マニアの中では略して「ドンクロ」などと呼ばれているようですが。
正直弱いです。
何が弱いって、私は2000年代後半から10年くらいのマキハラ先生の情報に非常に疎いです。
変わらず好きだったことは好きでしたし、ライブも行きまくっていましたけども、弱いです。
まぁ、だいぶ環境の変化もあり色々あった10年間ですので、
じっくりとマキハラ先生の歌を愛でる、というそもそもの時間が、
10代20代だった頃と比べると、確実に少ないのは言うまでもないのです●
ライブに行けていなかった90年代に比べると、実際のマキハラ先生にも会えて生声も聴けているんですけどね。
何だかそれで満足していたおごり高ぶっていた自分がいたんでしょうね。
 
あ、いけないいけない、いつもの自分語りになってしまいました。
 
そうです、「Dawn Over the Clover Field」です。
このアルバムタイトルを日本語訳すると「クローバーの野原に夜明けがきた」だそうです。
この頃のマキハラ先生は、アイルランドの影響をもろに受けている印象です。
実際にアイルランドへ行って何やかんやと楽しんでいるDVDも発売されているくらいです。
(情報があさ~くで申し訳なのですけども●爆)
 
「クローバーの野原に夜明けがきた」ですよ?
 
え?素敵すぎんか?
「【日出ずる国】から槇原敬之アイルランドに来た」をカッコ良く英語で言い換えたようです。
何その感性!素敵すぎんか???
それまでもマキハラ先生は「ケルト音楽」がそこかしこにチラリズムしておりましたけども、
このアルバムは全面的にアイリッシュな感じで構成されているようです。
まぁ、いつも言うようですが私は音楽については素人なので、誤っていたらご指摘ください。
 
そうです、そんなアルバムの1曲目。
タイトルからすると、
「このアルバムのテーマ曲みたいな感じかな?」
と、思わされます、、、ただ、、、違うんですよね。
 
 
そこがマキハラ先生のすごいところ。
 
 
我々マニアの想像の何十倍も先をいっている感じがします。
歌詞的には、割と重めの内容です。
恐らく実体験的なものからこの曲は始まり、最後は大切なことは何かを教えてくれます。
その流れというか、詞の構成、そして相変わらずの表現力に唸ってしまいます。
 
曲調はギター?がメインのややロック調とでもいいますか。
この重めの歌詞でバラードではないところがまたいいのかもそれませんね。
 
本日も敬意を表し歌詞を引用させてもらいます。
 
 
 
消防車がサイレンを鳴らし 真昼の街を駆けて行く
耳を裂くその音に僕は なんとかならないの?と言った
一緒にいた友達はそんなことを言うもんじゃないと窘める
大事な人乗せ急ぐ救急車に感謝したことがあると
 
僕ははっとして軽はずみな 言葉に反省しながら
こんな心ない自分も 悲しいことに確かにいると知った
 
今夜も突然の街に響く サイレンの音を聞きながら
昼間の僕に教えるように言う この音は誰かが誰かを
助けに飛んで行く音 うるさいはずなんてないだろう?って
 
 
 
はい、歌詞の内容は重いですよね。
解説はほぼいらないと思われる。。。
我が娘わーさん(8歳)に、この歌詞を説明してもきっと分かってくれるし、
さらに「そうだね、誰かが誰かを助けに行く音だね」なんていう情操教育まで叶えてしまいます。
 
素晴らしいです。
 
誰もが、
消防車や救急車等の緊急車両の大切さは分かっておりますよね。
有無を言わさず道を譲る、ということも交通法?か何かでも決められていますし、
自動車の教習所でもしっかり教えられます。。。
 
実際、緊急車両ですのでけたたましいサイレンの音が鳴り響きます。
ちなみに、私の職場は救急搬送指定病院ですので、
しかもいつも仕事をしているフロアがその入り口の真上の2階ですので、
1日に多い時は10回以上も救急車で運ばれてきます(最近暑さもありかなり多いですね)
聞きなれている、とは言えないような音ですが、
そんな私でもやはりこの音を聴くとドキドキとしてしまいます。
 
ちなみに、豆知識ですけども。
救急車のサイレンって770Hz~960Hzのようです。
日常会話の可聴域がだいたい500~2000Hzと言われているので、
割と我々には聴きなれた音域であるはずなんですけどもね、、、
何だかDNAとかにも刻まれているように脊髄反射で反応してしまう音ですよね。
ちなみにここ近年で音が変わったのはお気付きでしょうか?
新しい車両は少し和音で音がより複雑になっているような気がします。
 
話を戻しますよ。
誰しも「消防車や救急車」の役割、というものを幼き頃から刷り込まれているハズです。
でも、それでも「うるさい」という感情は人間ですから…
絶対にない、とは言い切れないと思います。
そういう正直な思いは否定できないとは思います。
 
ただ、僕がそう思ったところから、この歌は始まり、
まだまだこの1コーラスは序章ですので、ここからがマキハラ先生の真髄。
2コーラス目の歌詞は、、、マジで道徳の教科書に載せましょ!!
 
 
2コーラス目です。
 
 
 
自分の番が来るまで本当の 意味がわからないことがある
救急箱の絆創膏とか 119とか110の数字も
季節外れの台風の前の 空を見ながら考える
人間はその番が来る前に 思いやることが出来るいきものだ
 
無意識に出たその軽はずみな 言葉はあきれるほど自己中で
そう強敵はなんでもない時に 現れるそんな自分自身だろう
 
今夜も突然の街に響く サイレンの音を聞きながら
昼間の僕に教えるように言う この音は誰かが誰かを
助けに飛んで行く音 うるさいはずなんてないだろう?って
 
 
 
この曲、サビ部分は1/2コーラスともに同様に繰り返しです。
 
もう、、、このAメロ。
 
自分の番が来るまで本当の意味がわからないことがある
 
これ!まさにこれ!
というか、この通りなんですよね。
実際に経験したことでないと、感じられない思いや辛さ、不便さ。
人って、正の方向の気持ちってかなり共有できたりしますよね。
まぁ、それが時には妬み等も生みやすいから注意は必要なんですけどね。
「嬉しかったり、感動したり」という思いって、
結局自分自身も幸せな思いに溢れていることが多いから。
 
でも、人の負の方向の感情というのは、
 
「どうせアナタには分からない」
 
というように、一気に心を閉ざしてしまうことも多いような気がします。
そりゃそうなんです、先ほども書きましたが、
実際に経験していないと、真の苦しさは分からないことの方が多いです。
でも、それを諦めるのではなく、「分かろうとする気持ち」が大事なのであって…
 
人間はその番が来る前に 思いやることのできるいきものだ
 
 
マキハラ先生!それです!!
しかも、この歌詞の前のフレーズですよ、奥さん。
 
 
季節外れの台風の前の 空を見ながら考える
 
 
ここからの流れですからね。
この歌詞、どうですか?(どうですかって●苦笑)
 
 
私、マジでこの部分 天才か! の一言に尽きる。
何事も自分自身で経験したことがなければその大変さは分からないものだ、ということを。
救急箱の絆創膏や、110番や119番に例えているんですけども。
これも非常に分かりやすい例えでぐうの音も出ないのですが…
 
そこから少しだけ方向が変わり、情景が浮かぶんですよね。
 
この歌の主人公僕の感情の流れとか、
そして「季節外れの台風」というワードセンスが一緒になって…
ここでこの歌詞入れてくる???っていつも聴くたび思ってゾクゾクしてしまうのです。
 
そしてそこからのBメロ。
 
無意識に出たその軽はずみな 言葉はあきれるほど自己中で
そう強敵はなんでもない時に 現れるそんな自分自身だろう
 
戦わなければならないのは自分自身。
無意識の中に潜む自己中心的な考えだった自分自身を諫めているのです。
 
1コーラス同様にサビが続き、間奏が入ってからの大サビです。
 
 
今夜も突然の街に響く サイレンの音を聞きながら
昼間の僕に教えるように言う この音は誰かを
助けに飛んで行く音 例えるならヒーローのテーマソング
 
 
 
昼間「うるさい」と感じた無意識な自己中心的な自分自身を反省しながら、
「誰かが誰かを助けに飛んでいく音」→ヒーローのテーマソング
 
 
マキハラ先生、、、あっぱれです!!
 
 
 
唯一無二の人類のヒーロー。
有無を言わさずに、日々誰かを助けるために働いている人々への敬意。
 
 
最初にこの曲タイトル「Theme Song」ですが、
このアルバムのテーマのような曲なんじゃないか?と思ったと書きましたが…
 
結局のところ、この曲は単に「救急車の歌」ではなくて、
 
人間誰しも心の奥にある自己中心的で黒い部分、それは誰にも見せたくないし自身でも向き合いたくないもの。
そして、物事の「本質」に関しては、その意味や奥にあるものは、
やはり見ようとしなければ見えないし、でもそれを考えることが大切である、、、
そこから他者を思いやる心が生まれてくるし、自分自身をも助ける術となるんだ。
ということを日常的な「消防車や救急車のサイレンの音」に例えて、我々聴き手に伝えているのですよね?
 
バラードではなく、若干のダーク感漂わせたロック調のナンバー。
「季節外れの台風の前の空」というイメージも容易に想像できます
からっからの明るいアレンジではないところも、マキハラ先生さすが!って感じです。
 
 
このアルバム全体を通して、マキハラ先生が伝えたいことと、という真意であることを考えると、
このアルバムの1曲目がこの「Theme Song」というのも大変頷けるのであります。
見えないけども、確かにそこにあるすごく大切なものへの気付き、、、まさにマキハラ先生の真髄。
 
そしてそして、最後に今更感いっぱいですが、
 
そんなこの曲にタイトルが「テーマソング」っていうところが、もう素敵すぎるんです。
何なのこのタイトルセンス!!
 
マジで天才か!!
 
って、、、言い過ぎるとオオカミ少年みたいになりそげですが、真実なので何度でも言います。
 
 
Theme Song

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