実家帰省中です。
不思議なことに実家に帰るとひたすら眠りにつくことができますね。
今回は旦那は留守番で、娘と二人での帰省なので尚更です。
小学3年の娘は
「お母さんは佐渡に帰ると本当に何もしないよね」と暴言を吐くのです。
確かにそうかもしらん!!って本当のことなので黙っています。。。
そうです、、、実家、って落ち着く。
「やっぱりここだよねー」って思える場所。
以前も書いた記憶がありますが、
私にとっての「槇原敬之」はまさに実家なのですよ、、、(突然どうした?!爆)
色々な曲を聴いてきました、時には洋楽にかぶれ、ロックにかぶれ、、、
でもやはり戻ってくるのは「槇原敬之」だと思うって、自分でも嫌になるくらいだわ。
ていうか「嫌い」になりたいのですが…?って思っても無理そうだわ。
今年に入ってから、ライブツアーの関係もありマキハラ先生関連に関しては情緒がおかしいのです私●
そんな時は心を整える変態ブログ(言い方●)をただただ書き連ねるのみです。苦笑
本日も素晴らしき槇原敬之の世界を愛でようと思います
『彼女の恋人』
作詞作曲編曲:槇原敬之
1993年4月25日発売の7枚目のシングル曲です。
同年10月31日に発売された通算4枚目のアルバム「SELF PORTRAIT」にも”アルバムバージョン”で収録されています。
アルバムバージョンとシングルバージョンの違いはエンジン音かな?っていうヒドイ解説入れておきます●
(あながち間違っていないと思いますけどどうですか?苦笑)
すみません、ストリングス編曲ですね。私はシングルの方がシンプルさがあって好きです。
私はマキハラ先生にドボンしたのが「どんなときも。」だったのですが、
そこからのマキハラ先生のイメージとしては「ハートフル」、、、まさにそんな感じだったんですよね。
隣のおうちのお兄さんが少しキリッとしながら歌っている~、そんな感じ(どんなよ●)
ただ、この「彼女の恋人」の発売当時、、、
それまで安全無害(?!)だった隣のおうちのお兄さんから、
一気にアダルティな雰囲気を纏い出した(言い方●)ので、
当時中学2年だった思春期真っ只中のワタクシは、もうそりゃ戸惑ったものです。
ちょっと待て!何だこの色気は…!!
まぁ、絶賛中2なので当時はここまで思いませんでしたが、
今思い返すと「そうかそうか、そういうことか…」と妙に腑に落ちる感あります。
この曲をラジオで聴いたのが初だと思いますが、本当に衝撃でした。
え?去年までのマキハラさんどこ行っちゃいましたか~?って…笑
まず、、、イントロね。
何だこれ(これ呼ばわり●)、カッコ良すぎだろ。
重低音で響くこのイントロ、めっちゃカッコイイ。
前年の1992年頃からマキハラ先生、教習所へ通っていましたよね。
ドライブに合うような曲、というコンセプトも相まってエンジン音とかアクセル音のような音効果も入り。
メロディはめちゃくちゃカッコいいくせに、
歌詞はいつものマキハラ節だからさすがとしか言えないのですよね。
後ほど書きますが、、、あとはもう一点。
ピアスです。
実際、マキハラ先生がピアスをつけ始めたのはいつかは不明ですが、
この曲のプロモーションからバッチリピアスつけています、それもまた…エロ、、●
前年のオールナイトニッポンで「ピアスつけたいけど周りには不評なんだよね」的なことを話しています。
私も当時聴きながら「やめてくれー」なんて謎のピアス否定派だったものです。
そんでもってこの曲で晴れてピアスつけてきたので「やりおったな…」と思った記憶が。
そんなこんなで、それまでの槇原敬之のイメージを蹴散らすかのようなイメチェン具合。
いや、私が勝手にそう感じていただけかもしれませんが、
その頃のマキハラ先生を知るマニアの皆様はどう感じておりましたかね?
何せ29年前のことなので(涙)、でも私の衝撃具合が凄かったので結構記憶は鮮明です。
1993年 マキハラの乱
槇原敬之歴史年表に加えてもいいくらいの衝撃度だったかと思います。
(ここはテストに出ますので!!爆)
まぁ、この32年の間でマキハラ先生いくつも乱を起こしているから(言い方●)、
年号と、どんな乱だったか?も含めて覚えておかないと、満点取れませんよ。笑
ということで、「彼女の恋人」を語る上でこの「1993年マキハラの乱」は外せないのです。
でも、結果的にはこの次のシングルは「No.1」ですしね。
この曲が収録されたアルバム「SELF PORTRAIT」だって天使マキハラがおりますしね…
本当にこの「彼女の恋人」が謎過ぎるんです。。。
ただ、マキハラ先生的にはこういう感じのテイストの曲はデビュー当時から作りたかったと、
話されていますよね、でもプロデューサーさんに止められていたと。
その鬱屈した(?)思いが一気に溢れたのがこの「彼女の恋人」ということなんだろうか…?
まぁ、いずれにしてもマニアにとっては
「ありがとうございます、美味しくいただきます」ですけどもね。笑
ということで、歌詞の世界へ。
いつものように引用させていただきます。
僕の車にそんな風に かんたんに乗れるんだね
確かにちゃんと家まで送るつもりだけど
僕とあいつの間にいつか 入り込んできた君を
最初に好きになったのを 二人は知らない
雨続き終わった今夜 星がたくさん見える
あいつの前でなら どんな顔できれいねと言うの?
勇気だけじゃできないことがある
彼女の恋人は 僕の友達
でももしこの車にロケットがついてたら あの星空へ連れさりたい
日頃は僕の方が割と もてる方なんだけど
ここぞと言う時には あいつがさらってく
自分の親友だから いいやつに決まっているけど
友達ではじまった 三人だから困る
気持ちのアクセルなかなか 踏み込めない僕は
出足がよくないといつも 教習所でも言われてた
星の数ほどいる人の中で どうして君が好きなんだろう
星の数ほどの人の中一番 不幸だなんて思わないけど
僕一人だけが友情なんて言葉出して 悩むくやしさより
二人が 似合うのがもっとくやしい
星の数ほどいる人の中で 君と出会ったのは嘘じゃない
だから僕の車に ロケットがついてても
どこへもつれさらない 僕のものじゃなくても
君がやっぱり 好きだから
本日は全歌詞一気に引用しました。
まずはですね、、、タイトルですよね。
「彼女の恋人」、、、
天才ですよね?(いつものやつきたー--)
すっと入ります?このタイトル…
一瞬考えますよね?私だけですか?(そうかもしれぬ●爆)
この『彼女』をどう捉えるか、ということなんですよね。
もう自分自身の恋人という意味の名詞句としての「彼女」なのか。
それともただの三人称としての意味を持つ「彼女」なのか。
結論的には後者なんですけども、、、
そして、この曲には「僕」「君」の他に→「あいつ」という人物が登場します。
登場人物は3人で、君とあいつは恋人同士で、その二人を見ている「僕」という構図です。
何とも切ない片思いの曲なんですよね、、、
三角関係なのかな?とも思いきや、僕の気持ちは一方通行なので三角形にもなれやしないのです。
そこがまた切なさを助長させており、同時にゾクゾク感も生まれるわけですね。
タイトルだけこれだけ萌えられるって槇原敬之どんだけだよ?って思います。
ただ、絶賛中学2年生の私はここまで深いことは考えておりませんでしたが…
何とも切ねぇなぁ、などとは思いましたけどもね。
そして、先ほどもチラッと書きましたが、
マキハラ先生この曲の制作中は絶賛自動車教習所へ通っていたと思われます。
歌詞にもその影響がかなり出ているので、そこもさすがだな、って思えます。
1コーラスなんですけども。
僕の車にそんなふうに簡単に乗れるんだね
って、Aメロ出だしから切なさMAXなんですけど。
このAメロの表現で、
君は全く僕のことには眼中がない、という意味も含んでいて。
でも僕は君のことが好きだから、色々な下心的な想いもあるわけですよね。
1コーラスサビで、「彼女の恋人は僕の友達」とありますが…
「君の恋人は僕の友達」でもよかったんではないのかな?とも思いませんか?
それをわざわざ三人称に置き換えて表現しているんですよね???
自分はこの二人の間には立ち入れない、望みは全くない、というある意味絶望感のようなもの。
「あいつ」という表現は三人称ですよね。
歌詞中に「僕の親友」ということで登場する「あいつ」
その「あいつ」と君は恋人同士。
君は二人称の表現ですので、僕と君という関係が成立しやすいですが、
同じ三人称「彼女」で表現することで、
自分とは一線を引かれた状態である、、、ということを表現しているのかな?なんて感じます。
以前「カガミヨカガミ」の解説の際にも書いた記憶がありますが、
このマキハラ先生の人物表現の豊かさ、というか巧みに計算されているのでは?と考えると、
マジ 天才 としか言えねぇ…
なんですよね。
好きだけど、でも二人の関係を壊したくない、という想いもあり。
歌の主人公僕の人間性も感じられるのですよね。
Bメロの「雨続き終わった今夜星がたくさん見える」からの、
この車にロケットがついていたら、あの星空まで連れ去ってしまいたい、という欲望。
萌えだわ…
そして2コーラス。
この2コーラスはBメロの歌詞が非常に秀逸で萌え禿げそうです。
気持ちのアクセルなかなか 踏み込めない僕は
出足がよくないといつも 教習所でも言われてた
↑↑↑
いや、この歌詞すごくない?スゴイしか言えないので困るわ●
「気持ちのアクセル」って…いやもうさぁ…何なの?槇原敬之、、、
この比喩表現、天才としか言えぬ!!
自分自身の想いは強いけど、それを伝える術に関しては、
二人の関係を見て遠慮してしまう様子、しかもお似合いの二人、親友はいい奴。
だから自分の気持ちを行動に起こすことができない、という状況を
自動車の「アクセル」に例えるだなんて。いや、、、ホント何なのよ。
何か、ふつ~な感じで歌詞にぶっこんでる感じですけど、マジで凄いよね?(異論は認めぬ●爆)
それで1コーラスでの「星」というキーワードを、2コーラスサビで持ってくる。
星空→こんなにたくさんの星を見ながら、
なぜ僕は君が好きなんだろう?と自問自答する姿。
伏線回収もばっちりなんですけど、槇原敬之天才過ぎて逆に意欲が削がれる説です。
1コーラスサビでは二人の関係を一歩引いた状態のような形で表現。
でも2コーラスサビと、大サビでは「君」という表現に戻っていますよね。
自分の車に簡単に乗り込んできた君に対して、
最初は少しの自制心があったけど、徐々に気持ちのボルテージが上がってくる感じ。
何で君はアイツの恋人なんだ???
という心の葛藤があり、、、でも最後は
「やっぱり君が好きだから」連れ去らない、という選択をする。
このあたりの一連の感情の流れが本当に巧みに表現されていて、
「自分がやはり身を引く」という悲しい結末に終わるのですが…
というか、最初からもう諦めモードではあるんですけど、
君が僕の車に簡単に乗ってしまったことで、この曲は始まるわけですよね?
ただ、君はそんなことは露知らず、さらに親友であるアイツもそんなことは露知らず。
そんなマキハラ先生の大得意な、
「切ない想いや叶わない想いを表現させたら槇原敬之の右に出る者はいない」です。
こちらも有名な格言ですので、覚えましょう
そんでもって、、、
この「彼女の恋人」ですけども。
一見「僕が好きなのは君」であり、男性→女性 目線だと思います。
でもちょっと待ってくださいよ。
これ、実は僕が好きなのは親友の方だったら???と考えると…
さらに切なくないですか?私はその可能性も濃いのではないかな?とも思っています。
マイノリティである歌の主人公僕の秘めた想い、、、実は。
そう考えると「彼女の恋人」というタイトルの表現も妙に納得することもあり。
実はそのような意味も含まれている曲だったとしたら、、、本当に切ない。
天才槇原敬之ならばその可能性もあるかと思いますがどうでしょうか(少数意見でしょうか)
作り手である槇原敬之のみぞ知る、という感じですが。
そして、この「彼女の恋人」はシングル曲なのでMVが存在します。
全編モノクロでマキハラ先生が扇風機持ったりホースで水遊びしていたり(紹介が雑すぎる●)、
可愛いすぎる映像でございますので、必見です。
鳥かご(表現●)の中に入っているマキハラ先生に至っては、
なかなか自分の気持ちや自分自身から抜け出せない、それこそ踏み出せない自分を表現しているようで。
ホース遊びや扇風機では屈託のない笑顔なので、ちょっと安心ですけど。
激可愛いので萌え禿げますよ、注意です。笑
ていうか、MV作ったプロデューサーさんのセンス!素敵すぎますよ…29年前ですよ?
最後に、、、この「彼女の恋人」は”時間旅行ツアー”で歌っていたので、
再度確認したら思いっきり私の中の私が召された(爆)ので、いつか観てくれポイントで書きたい。笑